9/21〜23、浜名湖三ケ日青年の家において第38回シーホッパー級全日本選手権/第22回シーホッパーSR全日本選手権が開催されました。(レポート/写真:日本シーホッパー協会)
北海道から九州まで総勢62艇が集まり、第38代チャンピオン(SRクラスは第22代)の覇権をかけて熱戦を繰り広げました。また、今年新たに開発されたMRクラス(ミニリグ)の第1回大会として開催、老若男女に優しいクラスとして第一歩を踏み出しました。
大会の方は金曜日にプラクティスレース、土曜日に安定した軽風の中で4レースを実施、日曜日は風が安定せずノーレースとなりましたが、全日本選手権に相応しい内容レースとなりました。
結果はシーホッパー級が永井久規選手(豊田合成)、シーホッパー級SRが松苗幸希選手(室蘭体育協会)が優勝。オリンピック強化選手の実力を見せてくれました。
優勝した永井久規選手は、昨年度優勝の永井 喜彰選手の弟。兄弟で全日本を2連覇です。西日本選手権、リハーサル国体とメジャー大会を全て制してきているだけに、国体でも優勝候補筆頭といったところでしょうか。
SR優勝の松苗選手は昨年のロンドン五輪選考でナショナルチーム最後の一枠に勝ち残った五輪強化選手。SR全日本は初優勝。女子優勝も獲得しダブルタイトルです。最終レースではX旗掲揚で一番最後に戻り、大きく出遅れましたが、フィニッシュまでに8位まで挽回。レースコミッティーへの救済の要求を提出するなど、勝負への執念が最も強かったことが勝利に繋がったのでしょう。
新たに発足したMR(ミニリグ)クラス。セール面積をSRより一回り小さくして、ジュニアセーラーやシニアセーラーにマッチしたクラスとなりました。リグはSRのものをそのまま使用できるので、セールを変えるだけでSR⇔MRをスイッチでき、OP級では体格が収まらないジュニア選手やSRのトレーニングボートとして適したクラスとなります。
今回第1回大会はシニアクラスの活躍が目立ち、1〜3位までをシニアが独占。ジュニア選手の奮起に期待といったところです。
シーホッパー級は、オリンピックを目指すアスリートもいれば、地元フリートの草レースを楽しむサンデーセーラーまで、老若男女問わず多くのセーラーがセーリングを楽しめる艇種です。ビルダーであるヤマハ発動機のバックアップも毎年充実しており、多くのセーラーにこのクラスを楽しんでもらいたいと考えています。
◎上位成績
<レギュラー>
1位 永井 久規選手(豊田合成)
2位 金田 裕孝選手(静岡ガス)
3位 谷口 斉謙選手(島精機製作所)
4位 永井 喜彰選手(材木座)
5位 久冨 潤一郎選手(高松F)
6位 出口 大輔選手(浜名湖F)
<SRクラス>
1位 松苗 幸希選手(室蘭体育協会)
2位 冨部 柚三子選手(日本女子大)
3位 平川 竜也選手(清水港ヨット協会)
4位 杉山 航一郎選手(清水港スポーツ少年団)
5位 石川 颯来選手(愛知県連)
6位 小林 紫帆選手(材木座)
<MRクラス>
1位 信田 行弘選手(清水港ヨット協会)
2位 中村 和生選手(高松F)
3位 藤澤 逸郎選手(高松F)