別府では土曜〜月曜まで3日間のコーチングでした。
大分国体以来ですので5年ぶりの別府でした。懐かしい…^^;
5年ぶりではありましたが、そこには変わらない別府がありました。まるで毎年来ているような感覚です。
さて、大分県といえば別府青山高校。今年は合併があり名前も少々変わりました。ヨット部員の数はなんと58名!58名ですよ!?
男女共学の普通校で、私立ではありません。よってセレクションなどもありません。
全校生徒の約9名に1名がヨット部員という一大勢力。昨年は女子がインターハイでデュエット優勝。今年もIHには全種目出場権獲得。大分国体が終わってもその勢いは増すばかりです。
出艇前のミーティング風景^^;
多くの高校ヨット部は「何故?」と思うと思います。そこには顧問の甲斐先生をはじめとする先生方やOB達の協力など弛まぬ努力と知恵がありました。
そりゃこの時代、黙っていても部員が勝手に自然に増えるようなことはありえません。入学式の前から勧誘の活動は始まっています。入学式の時点で保護者の多くがヨット部のことを周知されるように準備し、実際にヨット部員を見て「これなら安心して預けられる」という保護者の評価と、ヨット部としての魅力。
入部に際し、保護者に「ヨットとは」を知ってもらう機会が先にあるとのこと。危険というイメージ・誤解を解き、安全で自己成長が図れる自然を相手にした素晴らしいスポーツであることを実際に見て理解してもらうそうです。むしろ先に保護者がヨット部を知ることになるパターン^^;
生徒が「ヨット部に入りたい」と言った時に、親御さんが「危ないから止めなさい!」というケースは多いと聞きます。確かに…。
何も策を打たなければ、そのイメージは拭うことは出来ないかもしれません。
そして魅力。入部した生徒が辞めることはほとんどありません。ほぼ全員が3年間、ヨット部をやり遂げます。その3年間の成長もすばらしいものです。どこの大学に行っても「青校(別府青山高校)の生徒なら大丈夫」と勧誘が集中。実際、大学でヨット部を続けた青校選手の4年生時の主将率の高さは群を抜いています。
私自身も青校ヨット部にコーチングに行くと多くの事を学びます。非常に厳しく鍛えられていますが、生徒が「人として成長」していく姿を見ていると、正しい厳しさだと感じますね。
さて、練習の方ですが台風の影響で2日目の午後だけは出られませんでしたが、灼熱無風からMax10m/sまで色々なコンディションで練習しました。
Good sailing form!
ジブのリーチがちと固い(>_<)
現時点では技術的な部分ではIH上位などまだまだな状況でしたが、問題だったのは技術よりも「気持ち」の部分でした。
(もしかしてまさかインターハイ出場に満足しちゃってるんじゃないだろうね…?)
選手達は技術的なコーチングを期待していたかもしれませんが、私が最初から最後まで強く説いたのは勝負に対するこだわり「勝気」でした。
海上練習でも順位に対する拘りが無いというか、抜かれても平気でいるといか、自分の順位に満足してしまっている。「イチバン」を狙いに行かないんですよね。。。
勝負心無しに練習は無意味です。勝負心の無い練習は「体育の授業」に過ぎません。
たった3日間でしたが、私の伝えたい事が少しでも届いてくれればと切に祈っています。自分の気持ちの限界を安易に作らない。世の中には自分より何倍も努力している選手がいることを忘れないで欲しい。気持ちが「イチバン」になれば、技術の向上なんてあっという間です。
インターハイでは是非頑張って欲しいと思います。自分の順位を甘んじて受け止めることなく上を目指して欲しいと思います。そしてもし悔しい結果であれば辞めずに競技を続けて欲しいですね
。(いや、勝ったらもちろん続けましょ。燃え尽きちゃったらもったいない!)
さて明日、明後日は江の島で日医大のコーチングです。
今度は470だ!